☆電子レンジを利用した、シアバターで作る練り香水の作り方
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電子レンジを使った、シアバターで作る練り香水

 こちらの頁:シアバターで作る練り香水 では、湯煎で作るシアバターを用いた練り香水の作り方を紹介していますが、より手軽にできる電子レンジで作る方法を、この記事では画像付きで解説します。
 非常に簡単なので、画像を何枚も使うような記事ではないとも思うのですが……せっかく画像があるので貼ってみました。

 シアバターを、レンジで溶かして作る方法は、とても簡単です。湯煎でも、かなり簡単なのですが、レンジの方が明らかに簡単にできます。練り香水つくりでもっとも簡単な方法と言える「ワセリンで作る方法」と、そんなに変わらない手間でできます。
 私は、最初は「うっかり加熱しすぎたら器ごと焦げそう」とか思っていて、ちょっとためらう気持ちがあったのですが、一度電子レンジで作ってしまったら、それ以降湯煎では作らなくなりました。

用意するもの(材料と道具)

@シアバター


Aエッセンシャルオイル
 単品でもブレンドでも可。
(下の画像はイランイランオイルですが、お好みのオイルで作ってください)


B爪楊枝など(かきまぜるためのもの)
C蓋のできる入れ物(電子レンジにかけることができる材質のもの。そのまま、保存容器にします)

電子レンジを利用し、シアバターで作る練り香水の作り方(1)……容器にシアバターを入れる

 保存用の容器に、シアバターを入れます。

 シアバターの量は、私は「溶けたときに容器の半分くらいになりそうな量」にしています。あまり満タンにしてしまうと、後からシアバター足したくなったときに別容器に移さないといけなくなるからです。(それと、私は自作練り香水は少なめに作って早めに使い切るのが好きだという理由もあります)

シアバター・オーガニック/50g

作り方(2)……容器を電子レンジにかける

 シアバターを入れた容器を、電子レンジにかけ、シアバターを溶かします。
 電子レンジにかける時間は、そのときの量や、各レンジのワット数により異なると思いますが、私が個人的にいつもしている方法は、
「弱めの自動加熱にかけ、レンジの前でチラチラ見ながら様子をうかがい、まだ早すぎるだろうと思うくらいのタイミングで出してみる」
というものです。

 出してみて、早すぎたと思ったら、もう一度かけます。早め早めに出してみるのは、かけすぎて沸騰したり、焦げ付いたりするのを避けたいからです。私は毎回、レンジの前に付きっ切りの感じでシアバターをレンジにかけます。
 なんだか面倒に思われるかもしれませんが、数グラムのシアバターなど、何分もかからずに溶かせますので、私としては大して手間とは思っていません。

 というように、レンジを覗きながら加熱しまして、私は下の画像のように、シアバターが完全に透明になる前に、まだ半分くらいが白い状態で電子レンジから取り出します。

 上の画像だと、ほぼ全部白に見えるかもしれませんが、全体が温まっていれば、爪楊枝でかき回しているとすぐに全部透明になります。

↓かきまわすと、このようになります。

 上の画像のように、完全に溶かしておきましょう。少しかき回して溶けなければ、もう一度レンジにかけます。

作り方(3)……エッセンシャルオイルを入れて混ぜる

 完全に溶けたシアバターに、好みのエッセンシャルオイルを振り入れ……


 よく混ぜます。

 エッセンシャルオイルの量は、私の基準ですと、画像の容器(容量:5gくらい?)なら、まず6滴くらい入れます。そして、その場のノリで、もう少し足すこともあります。足すときには、3滴くらいを上限に足すようにし、入れすぎないように注意します。

(エッセンシャルオイルを入れすぎてしまった場合と、足りなかった場合の帳尻あわせの方法は、後述します)

冷めて、固まったら出来上がり

 その辺に放置して、粗熱が取れるまで冷まします。完全に冷めると、色も透明から白になり、元のシアバターのように固まってくれます。

 固まったら、蓋をして、保存します。

必要だと思ったら、「微調整」する

 上記の手順で作ったシアバター練り香水の香りが気に入らなかったら、後から微調整することはある程度可能です。

 香りが弱いと思ったら、再加熱してエッセンシャルオイルを加えればいいですし、香りが強すぎると思ったら、シアバターを足して再加熱し、オイルの濃度を薄めることもできます。
 ただし、エッセンシャルオイルがあまりにも多くて、大量のシアバターを投入しないと調整にならないような場合には、別の大きい容器に作り直すハメになります。
 そのために、「エッセンシャルオイルは、常に少なめに」が、自作練り香水の基本です。

 このように、シンプルな方法で香りの帳尻あわせができます。
 しかし、私はそれすら面倒なので、めったなことでは「微調整」せずに使います。微調整無しでは実用に耐えられなかったことは、ここ何年もありません。

 作り直す場合も、程よいところで妥協しないと、無限の作り直し地獄にはまり込むことがありますので、「微調整は一回まで」などと決めるのも良いと思います。何度も作り直していると、調香師でもなんでもない人間にはわけが分からなくなり、
「さっきの香りの方が良かった。いや、その前の香りの方が良かった!」
とか言い始めて、最終的に捨てるハメになったりします。

 素人がレンジで作る程度の練り香水は、思い通りの完璧な香りを目指すようなものでもないと思います。「ちょっとした楽しみ」を味わえたなら、それでいいじゃありませんか。


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