復刻して欲しい練り香水(廃盤にもファンはいる!)
以前よく見かけていた練り香水で、気付いたら無くなっており、メーカーのカタログやサイトなどを見て、「廃盤」と知るときがあります。そんなとき、練り香水ファンは、妙に残念な気持ちになります。練り香水は、銘柄の絶対数が少ないので、なんだか「仲間」が減ってしまったような寂しささえ感じてしまうのです。
「定番」として生き残る練り香水は、意外に少ない
練り香水に限らず、商品の「廃盤」はあるものです。一般的な「廃盤」の原因というのは、
「売れない」
「時代にそぐわない」
「原料調達が困難」
「原料価格の高騰」
など、マイナス要因があってそうなってしまうのでしょう。
そもそも、コスメというものは、人気の移ろいが早そうですので、販売企業側は、最初から練り香水を「定番商品に育てよう」という気もないのかもしれません。化粧水などと違って、「必要だから」ということよりも、楽しみのために買うような商品ですので、目新しいものを次々に出すのが、本来の練り香水の売り方なのかもしれないとも思います。
しかし、そうやって、次々生まれては消えてゆく商品にもファンはいるものです。
ことに、練り香水は、銘柄の少ない中で、こだわりを持ったファンに愛されていることが多いので、廃盤になってずいぶん年月がたっても、「復刻されればいいのに」との声が絶えない商品があります。
資生堂ばら園の練り香水が好きだったなあ
私が長年復刻を願っているのは、このサイトのほかの記事でも書いていますが、
資生堂ばら園の練り香水です!
貝殻型の容器に入った練り香水で、もちろんバラの香りでした。
この商品が出回っていたのは、もう20年ほども前のことです。(20年以上かも!) 「練り香水」というもの自体の珍しさと、容器の可愛さで、贈り物にすると非常に喜ばれました。
しかし、資生堂ばら園シリーズが一時製造中止され、その後2005年に復刻されたものの、練り香水はラインナップに入っていませんでした。売れないと思われているのだろうか……。
資生堂ばら園の練り香水は、いわゆる「高級品」ではありませんでした。エスティローダーや、ハロッズの限定品みたいな、近寄るのが恐れ多いようなものではなかったのです。だからこそ、日常的に使うことを愛していたファンがたくさんいたはずです。
資生堂の「正統派感」と、練り香水という「珍しさ」と、容器のかわいらしさの三要素が相まって、明確な個性を持った良い商品でした。ばら園シリーズを再開して、練り香水を入れないなんて、なんともったいない!
……しかし、これから「資生堂ばら園シリーズ」に、練り香水が追加されないとも限りません。そこで、復刻祈願の思いをこめて、資生堂ばら園の公式ページにリンクを貼っておきます。→
資生堂ばら園公式ページ
私は、ばら園の練り香水恋しさに、漂白した貝がらを買ってきて、自作練り香水を詰めたこともあります。こんなヤツもいるんですよ、資生堂さん!