結局、練り香水は使い易いのか、使いにくいのか、どっちかに決めろ、と迫られたとしたら、私ならば、「自分には使い易い」と答えます。
こういうものは、個人の好みや習慣を抜きにして語ることは難しいので、誰にでも共通する結論として断言することはできません。
ただし、「使い方が難しい」ということは無いと思います。なので、「使うのは簡単ですか、難しいですか」と聞かれるなら、「簡単です」と答えたいと思います。
明らかに液体の香水よりも使い易いと言える点は、分量の調整がし易いということです。
液体の香水は、うっかり大量にスプレーしてしまうと、洗い流さないと取れないようなこともありますが、練り香水は、そもそも「大量に付けすぎる」という事態になることがありません。人が、「うっ香水臭い!」と思うほど練り香水をつけようと思ったら、びっくりするほど大量に手に取らねばならないでしょう。
練り香水は、穏やかに香るものを少量ずつ重ねられるので、自分で量の見極めがしやすいのです。
当サイトにも、このようなカテゴリがあり→練り香水を買う 買える場所などを紹介していますが、現在では、入手は容易です。管理人が練り香水好きになった三十年近く前頃には、入手にそこそこ苦労しましたけど、それはもう昔の話しです。
依然として、買える場所・商品点数ともに、液体の香水の市場の方が圧倒的に豊かではあります。しかし、これだけ一般に認知され、銘柄も豊富になり、「買い難い商品」というには当たらないと思います。
世の中には「香水を付ける女=ケバい」と思い込んでいる男性というものが存在し、アトマイザーでシューシューやると露骨に嫌な顔をする人がいるものですが、「練り香水=ケバい」と思っている男性は、私の知る限りでは存在しません。
私は、二十年以上にわたって、身近の男性に限ってではありますが、地道にリサーチしてきました。その結果、練り香水に関しては、「ケバい」どころか、「奥ゆかしい」と思っている男性さえいるのです(完全に、イメージだけでそう思い込んでいることは明らかですが)。
なので、液体の香水に嫌な顔をするパートナーの前でも、練り香水なら堂々と使える可能性が高いです。(人によっては、「香水」というワードを出しちゃったらダメかもしれません)
私は、大雑把でズボラ、面倒くさがりなタイプの人間です。美容関係・おしゃれ関係のことに関しては、「面倒くさいくらいなら、やりたくない」と思うほうです。このような人間が、長く愛用しているということは、少なくとも使うのが面倒くさい類のものではないと言えるような気がします。 ……多分ですけど。