「基本レシピ」に、キャンデリラロウを加えた練り香水を作ってみた
練り香水の基本的な作り方の記事で紹介した練り香水の材料は、ホホバオイルとミツロウを基材に使っています。これが、もっとも一般的な自作練り香水のレシピ、いわば「基本レシピ」だと思います。
少し自作練り香水つくりの回数を重ねると、ほとんどの人が、この「基本レシピ」を、好きなようにアレンジしていきます。要するに、2~3回も作れば、「基本レシピどおりにしないと失敗するというものでもない」ことが分かってくるので、後は自分の都合と好みで何とでもやりましょう、と思うようになるのでしょう。
この記事では、「ホホバオイルとミツロウ」の基本的組み合わせに、キャンデリラロウを加えて練り香水を作ったときの画像を紹介します。
(実を言えば、作る手順はこちらの記事:基本的な作り方(電子レンジ編) と同じでして、目新しい情報は無いに近いです)
材料と道具
下の画像は、使用した材料と道具のうち、電子レンジと爪楊枝以外のものを並べたものです。
使用したのは、以下のものです。
- ホホバオイル
- キャンデリラロウ
- ミツロウ
- エッセンシャルオイル……今回はラベンダーオイルとイランイランオイルを使用しました
- 蓋のできる入れ物……電子レンジにかけることができる材質のもの。そのまま保存容器にします
- 爪楊枝など、攪拌するもの
- 電子レンジ
手順1……容器に二種類のワックスを入れる
保存容器に、ワックスを二種類、キャンデリラロウとミツロウを入れます。
二種類のワックスの割合は、適当でいいです。今回の私の場合は、「ミツロウも入れてみたらどうなるだろう」という好奇心だけでやっているので、「とりあえず、ミツロウもひとかたまり入れてみた」という結果が、上の画像です。
手順2……ホホバオイルを入れる
ワックスを入れた容器に、ホホバオイルを注ぎます。

ワックスが、すべて水没するまで入れました。
参考:ワックスとホホバオイルの量について
上の項の、ワックスとホホバオイルの量は、すべて目分量です。
私は大体、「ワックス1」に対して、「オイル3~5」くらいの割合のつもりで、目分量で入れるのを習慣にしています。割合は、あくまでも「そのくらいのつもり」なので、厳密に計測したら、「ワックス
1:オイル 7」くらいになってるときもあるかもしれません。が、それで失敗することはあまりありませんし、失敗したらささっと
修正すればいいので、あまり気にしません。
修正というのは、出来上がった練り香水を、再度レンジにかけて溶かし、基材やオイルを足して固めなおすことです。修正は、5分もあればできます。(作業後、冷ますのに時間かかりますけど)
でも、私は修正することもほとんどありません。私は少量しか作らないので、できた練り香水に不満を持ったとしても、「さっさと使い切って、次を作ろう」と思うタイプなのです。
手順3……電子レンジで加熱
容器ごと、電子レンジで加熱します。かなりの少量作りなので、加熱しすぎてしまうと沸騰したり焦げたりしてしまうため、レンジの前でスタンバイした状態で行います。
「オート加熱」にかけ、チラ見しながらの加熱で、「ほとんど溶けたな」と思ったときにレンジから出しました。正確には覚えていませんが、1分~1分半くらいの時間だったはずです。
レンジから出すと、まだキャンデリラロウが溶け残っていました。

↑棒が刺さっているのは、爪楊枝です。この爪楊枝でかき混ぜて、キャンデリラロウを溶かします。
上の画像を見ると、ミツロウは完全に溶けたのに、キャンデリラロウだけが溶け残っています。つまり、ミツロウの方が低い温度で溶けるのですね。なので、ミツロウとキャンデリラロウでは、溶かしやすいのはミツロウです。
で、溶け残ったキャンデリラロウを攪拌して溶かしました。

でも、溶けきれない部分がちょっと残ってしまった……けど、まあいいや、で進めます。
手順4……エッセンシャルオイルを混ぜる
溶けた基材に、好みのエッセンシャルオイルを混ぜます。
今回は、ラベンダーオイル3滴 イランイランオイル2滴を入れてみました。
オイルを入れたら、よくかき混ぜます。
かき混ぜている最中に、なんとなく固まり始め、爪楊枝にまつわりついてきました。
冷まして、固まったら出来上がり
エッセンシャルオイルをまぜた後は、冷まして固まるまで待ちます。
↓こんな出来上がりになりました。
キャンデリラロウが入っているので、ミツロウだけで作ったものと比べるとやや黄色いです。
使い心地は?
テクスチャは、すごく普通な感じです。最近の販売されている練り香水は、やわらかめが多いので、それに比べると少し固めです。
香りは、少し苦みばしって、でもさわやかな香りになりました。日常的に使いやすい練り香水になったと思います。