☆手作り練り香水:練り香水の基本的な作り方…ミツロウを使い湯煎するタイプ
練り香水の基本的な作り方…ミツロウを使い湯煎するタイプ
練り香水の、ごく基本的な作り方と材料を紹介します。
※現在、私が練り香水を作るときに主に採用している方法は、電子レンジ方式ですが、以下にはオイルのブレンドのコツなども書いているので、この記事も残してあります
※この方法で作っていたのはだいぶ昔なので、自前の画像がありません。ご了承ください
目次 手作り練り香水:練り香水の基本的な作り方…ミツロウを使い湯煎するタイプ
- 用意するもの(材料と道具)
- 練り香水の作り方 その1……基材を湯煎で温める
- 練り香水の作り方 その2……基材とエッセンシャルオイルを混ぜる
- 練り香水の作り方 その3……固まったら、蓋をして保管
- 練り香水作りのコツはあるのか?
用意するもの(材料と道具)
- ホホバオイル
- ミツロウ
- エッセンシャルオイル(精油)
- 鍋……湯煎に使用します。鍋でなくても、お湯を溜められる桶みたいなものや、タッパーみたいなものでも良いです
- ホホバオイルとミツロウを溶かす容器……お湯の中に入れて良いものなら、何かの空き容器でも十分。できれば注ぎ口が付いたものが使いやすいです
- 割り箸などの、撹拌に使える棒みたいなもの
- 蓋のできる入れ物……作った練り香水を入れる容器。ハンドクリームなどの空き容器でも、100均のコスメ容器でも、高価な練り香水入れでも、お好きなものでOK
※上のリストの、「蓋のできる入れ物」を、直接お湯の中に入れて作業すれば、「ホホバオイルとミツロウを溶かす容器」は不要になります
ここでは、練り香水の基材としては最も一般的な、ホホバオイルとミツロウを使う方法を紹介します。しかし、練り香水作りにふさわしい基材は、この二つに限るわけではありませんので、練り香水作りに慣れた人は、別の基材に挑戦してみると面白いと思います。(私は、たまにシアバターを使ったりナッツ系のオイルを使って作ることがあります)
練り香水の作り方 その1……基材を湯煎で温める
鍋に水を張り、その中にホホバオイルとミツロウを入れた溶かし用の容器を入れ、火にかけて溶かします。(水が温まってから溶かし用の器を入れても良いのかもしれませんが、私はいつも水のうちから入れていました)
ホホバオイルとミツロウの割合は、ホホバオイル:ミツロウ=2:1~3:1くらいです。ミツロウが多いほど、出来上がりは固くなります。柔らか目が好きな人は、ミツロウ1に対し、ホホバオイルを4~5くらいにしても良いですが、それだと高温時に室温で溶け出すことがあります。
私は、「固め」「柔らかめ」の好みがあまり無いので、かなりアバウトにホホバオイルとミツロウをブレンドしてしまいます。
湯煎して、大体5分程度で全体が完全に溶けます。これが、練り香水の基材=ベースになります。
ほかの人はどうしているのか知りませんが、私はミツロウとホホバオイルを同時に容器に入れて加熱します。まずオイルを温かくしたところに、ミツロウを入れて溶かすという方法でも、全然問題ないと思いますが、それで特に作業が楽になるわけでもないので、私の場合は「一気に入れて、一気に温めろ」でやってしまいます。
◆参考:鍋でなく、アロマポットで水を温めてもできると思います。ポットの、水の入る部分の大きさにより、使い勝手の良い悪いがあるかもしれません。
練り香水の作り方 その2……基材とエッセンシャルオイルを混ぜる
溶けた基材を、蓋のできる入れ物に注ぎ、そこにエッセンシャルオイルを加えてよく混ぜます。
エッセンシャルオイルの量は、各人の好みですが、私が作るときの目安は、「基材が10gに対して、エッセンシャルオイルをまずは10滴」です。その場のノリや、使い切りたいオイルがあるような場合には、「まずは10滴」の後にオイルを追加します。
「10gに対して10滴」は、エッセンシャルオイル少な目の処方なので、オイルの量を多少後から足しても大丈夫です。
エッセンシャルオイルは、単品で入れてもいいですし(例えば、ローズオイルだけ、とか)、各種のオイルをブレンドしても良いです(ラベンダーとミント、とか)。
初めて作る人、特に、オイルのブレンドの経験が無い人(練り香水のブレンドは初でも、ほかのアロマ関連の趣味があってオイルを扱い慣れている人は「経験者」です)は、とりあえず最初の一回は、王道のオイル(ローズや、ラベンダーなど)を単品使いで作ってみる方が安全かもしれません。ブレンドするなら、アロマ本に載っている、もしくはアロマショップの公開しているブレンドレシピのような、信頼できるオイルの処方を手本にしてみるのが安全策です。自分が「信頼できる」と思うアロマ系のサイトの情報を参考にしてみても良いでしょう。
オイルのブレンドは、失敗のリスクがあるので、満足のいかないものができるのはどうしてもイヤだと思うなら、上記のような安全策を取るのが良いです。
オイルのブレンドの世界は、なかなかに微妙で繊細でして、長年オイルのブレンドを楽しんでいるような人でも、「なんか、今回はものすごくつまんない香りを作ってしまった……」ということがあります。
また、ブレンドしている作業中は「この香り、良い!」と思えたのに、翌日に付けようとすると「そんなに良くもないな」と感じたりもするものなのです。
このような、試行錯誤自体を楽しめる人は、既成のレシピにとらわれず、どんどんオリジナルなブレンドにチャレンジしていっていいと思います。
このサイトで、初心者向けのレシピを示してくれ……という話しになりますと、管理人は気楽すぎる超アバウトブレンドを実践している人なので、あまり世間にレシピを公開できる人間ではありません。
私は、人の作ったレシピを試すことはほとんど無く、毎回、その場のノリで一発勝負のブレンドをしてしまいます。香りを確かめながら、何かが足りないと思ったら、手元にある良さげなオイルを足し、何を何滴使ったかという記録などはいっさい残しません(たまに、「これだけは量をメモっておくんだった」と後悔することがありますが)。また、「これ、使ってしまいたいんだ」という理由だけで、相性のことをあまり考えずにオイルを合わせたりもします。そういう意味では、非常に挑戦的なブレンダーです。
そうやって、アバウトブレンドを30年ほども続けてきましたが、修復できないほどの失敗作というものは、意外に一度もありません。
練り香水の作り方 その3……固まったら、蓋をして保管
上の項にも書きましたが、ミツロウはあっと言う間に固まります。完全に冷めて固まったら、蓋をして保管しましょう。
手作りのものでも、常温で保存して大丈夫です。真夏に、あまりにも気温が高いと、全体が溶けて緩んだり、上部に汗をかいたりすることはあります。
冷蔵庫で保存すれば、それを回避することはできますが、冷えすぎてカチンカチンに固まってしまい、爪で削り取って皮膚の上にのせ、しばし待って常温に戻す、みたいな状態になります。それでもいい、という人は冷蔵庫保存しましょう。(私は、なるべく涼しそうな場所で常温保存しますが)
以上が、最も基本的な練り香水の作り方です。
しかし、「湯煎が面倒」、「ミツロウの扱いが難しそう」という人が、絶対にいると思います。そういう人は、もっと気軽な作り方を紹介している、下記のページをご参考に。
より簡単な練り香水の作り方
- 練り香水の基本的な作り方(電子レンジ編)……管理人が、いつも作っている方法はこちらです
- 簡易版:練り香水の作り方(ワセリンに混ぜるだけ)……ワセリンを使った作り方。一番簡単な作り方はこれです
- シアバターで作る練り香水(電子レンジ編)
練り香水作りのコツはあるのか?
たまに、初めて練り香水を作ろうとする方にこれを聞かれるのですが、私の場合はあまりそういうものは無いです。
慣れないうちは、「ながら作り」はやめた方が良いとか、手順を1回読んで、作業内容を飲み込んでから取り掛かった方がいいとか、その程度のことしか言えません。
そもそも、練り香水作りに「大失敗」自体、ほとんど無いと思うのです。私の思いつく範囲での「大失敗」は、オイルのブレンドに失敗して悲惨なことになるとか、基材の分量を勘違いしてかたまらないとか、作っている最中に道具をひっくり返して大惨事とか、そのくらいですが、これらのものは、コツで回避できるものではありません。注意して回避するようなレベルのことです。
上記のようなものは、すべて失敗しないための注意点ですが、そうじゃなくて、すごくうまく作るためのコツを教えて、ということになりますと、ますます私に言えることは無くなってしまいます。
私は、一度で最高に満足する結果を出そうと思って作ることは無く、思ったようになど作れないことを前提にして、色々と自分で道を見つけたり、工夫をしていきたい方なので、「こうすれば、必ずうまくできる」という方法は、見つけたいとも思いませんし、実際に今でも見つけていません。
強いて言うなら、「そのうちうまく出来るだろうと思ってのんびりやる精神」を持つことが、コツと言えばコツかもしれません。
正直言いまして、初めて自分でオイルをブレンドして作った練り香水は、
「初の感動」
「オンリーワンの感動」
「自分メイドの感動」
などは大きいですが、香りやテクスチャに関する満足度は、市販のものよりも特に大きくはないと思います。香りの安定性に関しては、恐らく、市販品に遠く及ばないくらいだと思います(市販品はプロの調香士の仕事なので、それが当然です)。
それでも、またやってみようと思う人、次はこういうのを作ってみようという構想が広がった人、市販品よりも自分にふさわしい何かの存在を嗅ぎつけた人……などなどの皆さんは、手作り練り香水の楽しみを享楽する素質を持った人です。手作りする幸せを、何度でも堪能なさってください。
好奇心で、たった一度だけ手作りするのも、私は良いと思います。そういう人は、一度で手作り練り香水の楽しみを堪能しつくしてください。香り好き・コスメ好きの人なら、楽しい経験の一つになると思います。