練り香水の基本的な作り方(電子レンジ編)
以前にアップした、練り香水基本的な作り方よりも手軽にできる、電子レンジを使った練り香水の作り方を紹介します。
正直申しまして、湯煎よりも電子レンジの方がずっと楽なので、現在では、私はこの方法でしか練り香水を作りません。電子レンジが使える環境であれば、この作り方が一番良いのではないかと思います。
私の作り方は、例によってかなり大雑把なので恥ずかしいのですが、作成画像もアップしてみます。
用意するもの(材料と道具)
@ホホバオイル

Aミツロウ

Bエッセンシャルオイル(精油)
単品でも、ブレンドでも可。
(下の画像はラベンダーオイルですが、お好みのオイルで作ってください)
C蓋のできる入れ物(
電子レンジにかけることができる材質のもの。そのまま、保存容器にします)
D爪楊枝などの、撹拌用の棒みたいなの
※ここでは、練り香水の基材としては最も一般的な、ホホバオイルとミツロウを使う方法を紹介します。しかし、練り香水作りにふさわしい基材は、この二つに限るわけではありませんので、練り香水作りに慣れた方は、別の基材に挑戦してみると面白いと思います。(私は、たまに
シアバターを使ったりナッツ系のオイルを使って作ることがあります)
※ホホバオイル・ミツロウ・エッセンシャルオイルの詳しい解説は、
ホホバオイルについて、
ミツロウについて、
エッセンシャルオイルについてをご覧ください。
電子レンジを利用した練り香水の作り方 その1……容器にミツロウを入れる
保存用の容器に、ミツロウとホホバオイルを入れます。
私は、ミツロウは基本的にはペレット状のものしか使いません。(参考:
管理人が現在使っているミツロウ)理由は、とにかく扱いやすい形状だからです。
ペレット状のミツロウを、容器に入れたのが下の画像です。
容器に入れるときに、ペレット状だと、袋から直接ザラザラっと入れられて手間いらずです。
※ミツロウの量については後述します
電子レンジを利用した練り香水の作り方 その2……容器にホホバオイルを入れる
※お好みによって、ホホバオイル以外のオイルを使っても良いです
ミツロウが入っている容器に、ホホバオイルを入れます。(この順番は、逆でも全然問題無いのですが、私はこの順番がやりやすいので、ここでもそのように書いてみました)
↓私は、このようにオイルの容器から直接入れてしまいます。

つまり、私は特に計らずに材料を入れてしまうのです。
私がミツロウとオイルの量をどうやって加減しているのかは、
作り方の下の「補足」で解説します。
電子レンジを利用した練り香水の作り方 その3……レンジにかける
ミツロウとホホバオイルを入れた容器を……
電子レンジにかけます。
秒数などは、私はよく把握していません。レンジの中を覗き込みながら、数十秒単位でかけ、途中で「もう十分」と思ったら加熱中でも止めて取り出します。もしも、加熱が足りないと思ったら、もう一度かければ良いのですから、短めの時間で出してチェックするようにしています。
レンジの場合は、うっかりかけすぎると沸騰したり、最悪焦げるところまでいく可能性があるので、「かけ足りない」くらいで様子を見るほうが良いです。(およその秒数さえ自分では設定できない人は、「10秒」を何度もかけるくらいで良いと思います)
加熱の様子を見ながらの作業なんてめんどくさい、と思うかもしれませんが、私には、湯煎よりもずっと楽な方法です。(多分、たいていの人はレンジの方が楽だと思います)一度レンジで作ってしまってからは、私は湯煎では作らなくなりました。
電子レンジを利用した練り香水の作り方 その4……容器をレンジから取り出す
加熱はこのくらいでいいだろうと思ったら、容器をレンジから取り出します。ミツロウが完全に溶け切っていなくても大丈夫です。

↑私は、だいたいこのくらいミツロウが溶け残った状態で出します。溶け残ってはいますが、全体としては温かくなっているので、爪楊枝などでかき混ぜているとすぐに全部溶けます。

↑かき混ぜたら、
↓溶けました。
電子レンジを利用した練り香水の作り方 その5……エッセンシャルオイルを入れて混ぜる
ミツロウ+ホホバオイルが完全に液体になったところへ、好みのエッセンシャルオイルを振り入れ、爪楊枝などでよく混ぜます。
エッセンシャルオイルの量は、私の基準ですと、画像の容器(容量:5gくらい?)なら、まず6滴くらい入れます。そして、その場のノリで、もう少し足すこともあります。足すときには、3滴くらいを上限に足すようにして、入れすぎないように注意します。
(しかし、【7】で解説しますが、「エッセンシャルオイルを入れすぎてしまったな」と思ったら、ホホバオイルやミツロウを足して全体の量を増やすという、最後の手段である程度しのぐことができます)
電子レンジを利用した練り香水の作り方 その6……冷めて、固まったら出来上がり
少し温度が下がってくると、ミツロウの力で、すぐに全体が固まり始めます。(エッセンシャルオイルを入れるときに、オイルの入ったところだけ白っぽく固まりかけるくらいに、速やかに固まろうとします)
↓5分も放置すると、このくらい白くなってきます。
周囲から白くなり始め、10分も経ったら、全体が白くなります。
ただし、一見「全部白く固まった」と見えても、内部の温度が下がりきっていない場合がありますので、手で容器を触って、「完全に冷めた」と思ってから、蓋をします。
↓出来上がり。
電子レンジを利用した練り香水の作り方 その7……必要だと思ったら「微調整」する
出来上がり後、実際に使ってみて、香りが足りないとか、香りがきつすぎるとか、固さ・やわらかさが自分に合わず使いにくいなどの不満があったら、もう一度レンジにかけ、足りないものを増やして作り直しましょう。
たとえば、以下のようなやり方で、微調整します。
- 香りが足りない→エッセンシャルオイルを足す
- 香りが強すぎる→ミツロウとホホバオイルを足す
- 固すぎる→ホホバオイルを足す
- やわらかすぎる→ミツロウを足す
ちなみに、私は現在、自作練り香水は、ものすごく少量作ることにしていて、出来上がりに不満があるときでも、多少のことには目をつぶって、さっさと使い切ることにしています。
2〜3回も作ってみれば、「微調整しなければ使いきることすらできない」というレベルの失敗はそんなに無いです。
※注意※ 「微調整が止まらなくなる」のにご用心
上の項に書いた「微調整」は、やり始めるとクセになるキケン性があります。
実を言えば、私が「極少量作り」をデフォルトにするようになったのは、微調整が癖になって、「作り直し、また作り直し」を繰り返してしまうようになったからです。
大体、100パーセント自分の気に入る自作練り香水を作ることは、なかなかできないものです。「もうちょっと、こうすれば良かったかも」という感情は、作った後に必ず発生します。
その感情に、素直に作り直しをしていった日には、永遠にできあがりません。そのため、私は「このくらいの量で、作り直しなんてやってられないな」と思う量でしか作らないようにして、「終わり無き作り直し」に陥らないようにしています。
自分もそうなりそうだと思う方は、ご注意ください。
【補足】ミツロウとホホバオイルの量は?……管理人はこうやっています
基本的な作り方のページにも書きましたが、ホホバオイル:ミツロウの割合が2:1〜3:1くらいになるくらいに作ると、扱いやすい練り香水ができます。
この「2:1」もしくは「3:1」の量というのは、厳密な数値を出して作りたいタイプの人は、それぞれ計ればよいと思います。
しかし、当サイトの他のページもある程度見てくださった方なら分かると思いますが、私はかなり気楽に、何事もアバウトな感じで練り香水を作りたいタイプです。なので、「計る」などということは一切しません。私は、徹頭徹尾「
目分量」でいきます。
※ここから下の情報を参考に自作する場合は、どうか自己責任でお願いします。なぜなら、正確な数値を出さずに、「なんとなく」で解説していくからです!※
私は、電子レンジ製作する場合、なんとな〜く容器の「半分よりだいぶ下」と感じるところまでミツロウをザラザラッと入れて、その上から、「容器に、後から材料を足す余裕がまだまだある」と感じるくらいのところまで、オイルを注ぎいれます。このときに、オイルとミツロウの割合を、「2:1〜3:1くらい」と意識しながら入れますが、そんなに厳密には考えません。
作ってから、「この固さ(もしくはやわらかさ)では使えない」と本気で思ったら作り直し(上の作り方【7】で言う「微調整」)します。そのために、「容器に、後から材料を足す余裕」を、あらかじめ用意しておくのです。
安全策をとるなら、すべての量を「少なめ、少なめ」と思いながら作りましょう。
このような、私の
アバウト製法だと、毎回固さが異なる練り香水が出来上がりますが、それもまあ楽しみのうちと考えています。
あまりにもアバウトなので、「妙に固い練り香水」も、「妙にやわらかい練り香水」も、どっちもできることがあります。しかし、作りなおさないとどうにもならないことはめったに無いものです。
「めったに無い」ということは、つまり今までに、何回か作り直さねば使えないようなものが出来たこともあったということです。私は、どうもミツロウを多めにしてしまう傾向があるらしく、「イラつくほど固い」ものを作ったことが何回かあります。そのときには、後からオイルを足して作り直しました。
作り直しても、大して時間はかからないので、私はこれからも
アバウトに目分量でやっていくだろうと思います。しかし、計るつもりがあるなら、そのほうが適正な固さのものが毎回正確に作れて良いと思います。